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2023年2月

2023年2月19日 (日)

人類最高の人とも言える母方の祖母が亡くなりました

 

※そういうわけで、前回のこのサイトのお知らせでも書いたんですが、母方の祖母が亡くなったことについてのエッセイです。

 私の別のブログや以前の日記にも同様のものを掲載する予定です。

 

 

 2023年1月29日、私の母方の祖母が、90歳で亡くなりました。

 

 実は2022年10月24日から、うちで暮らしはじめてくれていたんですが。
 それまでは長女である私の母が、一日置きに様子を見たり、介護をしに実家に帰っていたのです。

 

 母の実家には同じ敷地内に、母方の祖母の家と、母の弟さん(長男)夫婦の新築の家、そのご子息夫婦の新築の家があるんですが、本人の希望もあってか、母の実家でもある、かなり古い家に一人で住んでいたのです。
(ちなみに母方の祖父である旦那さんは、私が小学生高学年の頃に早逝。)

 

 本当に古い田舎の家なので、トイレやお風呂は別に外に造られているような、今の若い人にはちょっと想像できないかもしれない、土間のある、平屋の作りです。

 

 次に大きな地震や台風がきたら壊れてしまわないか心配になるような家だったので、私もかなり前から「良ければ、うちで一緒に暮らしてもらったら?」と話はしていたのですが。

 

 弟さんのお嫁さんには持病もあり、一緒に暮らしながらの介護は難しい状況だったようなので、徘徊等、本格的に心配な症状が出てきてから、うちで最期に近い時まで一緒に暮らしていただけたことはとてもありがたいことでした。

 

 私にとって母方の祖母は、本当に天使のような人だったので。

 

 ガンジーかマザーテレサか、母方の祖母、くらいの人格者。私にとっては人類史上最高峰ともいえるぐらい、本当に素晴らしい人だったのです。

 

 ご自分はそんな風に古い家で暮らし、自分のための贅沢なんてしなかったのに、子供の頃のお年玉は毎年もったいないくらいにたくさんいただいてしまっていたし、大勢の親戚の人が集まるのに出されるお料理はものすごい品数と量なのに、本当にどれもとても美味しかった。

 

 男だから女だからと兄と私を差別することなく、いつも温かい目と態度で見守ってくれていました。
 お刺身などの生モノが苦手な私は、自分が食べられないぶん、タコやマグロの切り身をその家にいた猫ちゃんにあげたりしていたのですが、それさえ慈愛の眼差しでゆるしてくれた人です。
 今思えば、普通、子供でもそんなことをしたら少しは嫌な顔をされそうなものですけれど。本当に優しい人でした。

 

 お正月やお盆など、年に数回しか会えなかったけれど、母性的な優しさや愛というものや、正直さや人の悪口なんて言わない善性、人間の良い面を本当に体現してくれていた人だったのです。
 早くに亡くなった母方の祖父も、母の弟である叔父さんたちも優しく、素晴らしいひとたちですが。

 

(ちなみに、末弟の叔父さんは若い頃からまさに美形の色白で髪サラッラサで品のある優しい笑顔を絶やさず、まさに王子様という外見かつ性格もすごく優しくて、その上入学等にいただくお祝いのお品等も高級かつセンスがあるという、ほんっとうに完璧以上に完璧そうな方ですが、結婚せず、子供もいません。なぜかは知りません。ただとても謙虚な性格であることは確か。外見や人格と恋愛結婚うんぬんは関係ないことがこの方一人でも証明されていると思うほど。実際、謎の自信だけはある変な人ほどモテたり、何度も結婚して子供もたくさんいるパターンもあるではないですか。恋人や伴侶がいる、結婚しているしていないことと、人間性とは全く関係ないと思うのです。女性の親戚でも素敵なお姉さんが未婚ですし。まあ私自身は性格等問題あるの自覚しているので置いといて。)

 

 
 だからこそ、なんだかなと。

 

 世の中には悪いことをしてでも大金持ちとなって贅沢している人もいれば、数え切れない人を苦しめている独裁者のような人が国葬され、良くも悪くも後世に名を残したりと。

 

 結局、人として本当に素晴らしい人が世間的に讃えられるとも限らないし、有名になるわけでもない。

 

 お葬式が豪勢で、参加する人数が多ければ多いほど、世界を良くしてきた人とも限らないし、人を救ってきたわけでもない。

 

 人間のこの世界って本当に、もっと上手くできていればいいのにな、と
 善人だけが豊かになれるのなら、間違いなく母方の祖母は世界有数の大金持ちになっているはず。
 善人だけが著名になり、後世に名を残すのなら、彼女は世界中に人類の鏡として讃えられているはず。

 

 何なんだろうなあ、この人間世界ってやつは。

 

 

 

 そしてね。私はコロナ的な制度のあれこれや人数の都合もあって、お通夜だけの参加だったのですが。

 

 そのお通夜でね、かなりご高齢の住職さんとはいえ、長〜〜〜い、お経が終わったあとでのご挨拶が正直すごくムカついたんですよ。

 

「女性は成仏できないとされているんですが、こちらの宗派ではそれを救うお経があって、それをよみました」的な。

 

 いや知ってますよ。宗教関係の色々は資料や趣味で色々読んでますから。
 でもね、そんなんお通夜の場でわざわざ言う? ここは普通、故人の生前の良き生き方を褒めるだけでいいところですよね?
 私の父なんかのときは、外面だけ良くて家族には毎日怒鳴り散らしてた事実なんてなかったかのように褒められてたのに。
 女性っていうだけで、そんなに救われないわけないじゃないですか。

 

 私はね、チベット密教のように、もし極楽があるのなら、亡くなったら速攻で最高の極楽浄土で目覚めるくらいの最高位の魂が母方の祖母だと思ってます。そういうレベルの人なんですよ。少なくとも私にとっては。

 

 だいたい既存の宗教でも、女性は救われないとか業が深いとか、そもそも男性側が自制心をもって誘惑されなきゃいいだけの事象についても、ただ存在するだけで肉体的に誘惑する女性が悪いとか、女性性そのものを悪魔的に解釈するものが多すぎる!!

 

 馬鹿なのか!! 今この世界中で起こってる犯罪でも戦争でも、凶悪な事件のほとんどが男性が起こしてる事実はどこに?
 なんで本当に酷い事件を実際に起こしている、肉体的に女性よりも遥かに強い男性側をそこまで持ち上げなきゃいけないわけ?

 

 仕事の収入も教育も、女性に平等に受けさせないのは、どう考えても『性的に搾取しやすくさせるため』なのに。
 何千年何万年前からこの悪癖はまだまだ変わらない国も多いし、時代や政権によってはより悪化している。

 

 とかいう諸々を考えてしまって、もちろんお通夜の最中は無言と無表情で耐えましたが、怒りのオーラくらいは出てしまったかもしれない。なんで人間ってこんな何千何万年も心や精神性の進化をしないんだ!!

 

 とね。男性、女性関係なく、素晴らしい人は素晴らしいし、下衆な人は下衆なのに。

 

 なんだか怒りと虚しさと、全世界に叫びたい気持ちでいっぱいになってしまって。
 せっかくそれまでシンプルだけど綺麗で、とても良いお式だなあと思っていた気持ちが台無しに。

 

 私の父方の祖父の祖父くらいの人は、お坊さんだったらしいんですけど。
 それでももう、やっぱり私のときは仏教のお葬式すらいらないわと。

 

 なんかもう、女性に優しい新しい宗教でも立ち上げてやろうかと思ったほどですよ。
 
 大事な人には意識がなくても長生きしてほしいと思うものなんだなと思ったり、でももしそれが自分の立場だったら、やっぱり早く安楽死させてほしいから、ただ長生きを願うのも違うのかもとか色々生前も考えていたものですが。
 
 できれば母方の祖母が元気で生きてくれているうちに、もっと良い環境でゆっくり暮らしてほしかったけれど。
 何も恩返しできないうちに亡くなってしまったことが私の心残りです。

 

 

 

2023年2月10日 (金)

今年の1月末に、母方の祖母が亡くなりました。

 

母方の祖母は、働き者で優しくて、自分のことより他人のことを大事にしているような、本当に心からの慈愛に満ちた人だったのです。

実は去年の10月末あたりから、うちで一緒に暮らして、母が同じ部屋で暮らしながら、つきっきりで介護してくれていたのですが。

昨年末に入院し、それから一ヶ月ほどして亡くなりました。

 

私にとっては人類史上最高峰とも言える本当に心の綺麗な人で尊敬している、まさに『天使のような人』だったので、その祖母の人生や、世界のニュースやその他もろもろを総合して考えてしまって、いろいろと思うこともあり。

例えば、善人ほど自分のためにお金を使わず、あえて贅沢な暮らしもせず、他人から見たら貧しくてみじめな暮らしにすら見えることもあるし、性格も仕事も収入も良くて裏表もない素晴らしい人でも結婚しない人はしないし、子供を持たない人は持たない。こちらからすればこういう人こそ人類のために遺伝子を残してほしいと思うような人でも。(親戚の人のことなんですけどね。)

(もちろん当然、善人も結婚して子供を作るけれども。一夫多妻で事件を起こして捕まった、ああいう人だって何度も結婚しているわけだし。それだけで人間性がどうこう言えるわけないのに、まだ偏見も根強いのだろうか、と思ったので。)

 

そしてお葬式が大規模で豪勢だったからといって必ずしも良い人ではないし、参列する人の数が多ければ多いほど、本当の意味で偉業を残した人間とは限らない、とか。

わかりやすく言うと、裏で国を動かすようなマフィアの大ボスだって、たぶんものすごい数の参列者はくるだろうけど、世の中のため人のためになった人だったかというと多分真逆。政治家でも独裁者でも、そういう人は存在する。

そんな感じで、お通夜やお葬式が終わって、ようやく少しずつ考えられるようになったことを文章にまとめ中。

たぶん数日後にはブログ等で改めて掲載すると思いますが……。

とりあえずお知らせまで。

それではまた!

 

 

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